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原告後藤徹氏側準備書面(4) ─その3

今回で原告後藤徹氏側準備書面(4) の掲載は最終回となる。後藤徹氏兄、兄嫁、妹による準備書面(2)の反論となる。おそらくネット上では初めてだと思うが、後藤徹氏が解放時に着用していた服装をあきらかにした。
読者の中には、やせ衰えた後藤氏が、交番に助けを求めたにもかかわらず、保護しなかった警察官に対して疑念を抱いた方もいらっしゃると思う。
文中に掲載した写真をごらんになればそのなぞが解けると思う。
今回も長文となっているが、最後まで目を通していただきたい。

原告後藤徹氏側準備書面(4) ─その3の構成

第1 第2について
第2 第3について
第3 第4について
第4 第5について
第5 第6について
第6 第7について
第7 第8について
青印
が今回アップしたもの




第5 第6について
1 1について
(1) 被告<後藤氏の兄>らは,「検察審査会の議決文5頁オによれば,原告は,荻窪プレイスから荻窪フラワーホームヘの移動の際に有形力の行使がなかったことを認めていたとのことであり,また,何ら騒ぎになってもいないことからすれば,原告が自らの意思で移動したことは明らかである。

原告は,被告後藤らのほかに男性3名がいたことを理由に,成算もなく軽率な行動を取ることは不可能であったなどと述べるが,自らの意思で移動していたことをごまかすための決まり文句の言い訳に過ぎない。検察審査会の議決文が「申立人を縛る等して身体を拘束しない限り,たとえ家族4人が取り囲んだとしても,街中での逃走を防止することは困難である」と判断しているとおりである。」と言う。

原告は,偽装脱会中であったため,確実に逃走できる瞬間を窺っていたが,この時確実に逃走できる機会はなく逃走は不可能であった。なお,原告は当時2年以上も狭いマンションの一室に拘束されていたために足腰の筋力が減退し,健常者を振り切って逃走することは到底不可能であったものである。実際,統一教会に反対する者達は,「4~5ヶ月も監禁しておけば足腰の筋肉が萎えて逃走はできなくなる」と言っているものである。

 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,被告<後藤氏の兄>らが男性3名が来たことの理由が統一協会からの奪還防止であったということについて,あたかも被告<後藤氏の兄>らが矛盾した主張をしているかの如く批判するが,全くの難癖である。

荻窪フラワーホームでは,カウンセラーの被告宮村などに話し合いに参加してもらうことを考えていたため,当然に,統一協会関係者に居場所を突き止められる危険性が高くなるが,一方,家族での話し合いだけであった荻窪プレイスについても,居場所を突き止められる可能性は当然にある。

統一協会は,カウンセラーや家族を尾行したり発信器を取り付けたりして,話し合いを行っている家族の居場所を突き止めたうえで,話し合いを妨害するなどしてきた。」と言う。

被告が言うように家族での話し合いだけであった荻窪プレイスについても,居場所を突き止められる可能性が当然にあったというのであれば,荻窪プレイスでも,さらにその前の新潟のパレスマンション多門でも南京錠を付けてしかるべきはずである。

特に新潟のパレスマンション多門は,統一教会から原告を隔離して初期の頃であり,しかも同所には脱会カウンセラーである被告松永が出入りしていたのであるから,なおさら南京錠を付けてしかるべきであったと言える。したがって,3か所目の荻窪フラワーホームのみ奪還防止のために南京錠をつけていたとの被告らの主張は,それ自体,被告らの行動として一貫しておらず,拉致監禁を隠ぺいしようとする場当たり的な嘘に過ぎない。

既に指摘した通り,偽装脱会した原告は新潟監禁中に脱会届を統一教会本部に送り,亡父が信徒会施設から原告の荷物を引き上げて,責任者に挨拶もしているのであるから,それから年月が経過した荻窪フラワーホームにおいて,突然,信者からの奪還を防ぐために玄関に南京錠を付けるなどということは不合理極まりない虚偽弁解であることは誰の目にも明かである。

なお,統一教会がカウンセラーや家族を尾行したり発信器を取り付けたりして,話し合いを行っている家族の居場所を突き止めたうえで,話し合いを妨害したなどという事例はない。前述の通り被告宮村が引用する裁判例は,現に監禁されていた信者の救出に向かった事例である。

2 2について
(1) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,被告<後藤氏の兄>らが南京錠を付けた目的について縷々批判するが,統一協会は,現に,牧師を尾行して話し合いの場所を突き止め,ドアチェーンを破壊して住居に侵入しようとしたという事件を起こしている。原告はドアを開けなければ良いなどと述べるが,宅配便や書留郵便であるなどと偽ってドアを開けさせられることも十分考えられるのである。

しかも,玄関の鍵はいつでも使えるようになっており,原告が外に出る気になれば外に出ることができる状態であった。」と言う。

しかし,被告<後藤氏の兄>らが主張するように統一教会が襲って来て原告を奪還するのを防止するためだと言うのなら,被告<後藤氏の兄>らは原告を部屋から自由に出入りできる環境に置くことはできなかったはずである。

上記被告らの言い分からすれば,原告が一人で自由に外出するなら,外出時に統一教会信者らに奪還される可能性があり,仮に原告外出時には護衛をつける手はずであったなら,被告<後藤氏の兄>らは原告に対し,外出時には必ず男性を含めた何人かの者と外出するよう明確に指示しなければならなかったはずである。

しかるに,西東京市の自宅から拉致されて以降,被告<後藤氏の兄>らが原告にそのような指示をしたことは一度もなかった。原告にとって玄関の鍵が使えるようになっていたとの主張など欺瞞に満ちた虚偽である。

そもそも,荻窪フラワーホームは被告宮村がこれまでに統一教会信者多数を監禁して脱会説得するために繰り返し使用してきたマンションであるが,信者を監禁するには極めて都合のいい構造であった。原告陳述書(46頁【図4】荻窪フラワーホーム間取り図)を見ても分かるように原告が普段居るように強要されたベランダに面した部屋Mから玄関までは相当の距離がある。
荻窪フラワーホーム804号室間取り図


本件においては部屋AないしBには常に被告<後藤氏の兄>らの監視があり,原告は玄関に行きつくことさえ極めて困難であったのである。

被告宮村及び被告<後藤氏の兄>等は,同マンションの構造故に,原告に対する被告宮村による脱会説得を同マンションで行うことを予め共謀していたものである。したがって,荻窪プレイスは,荻窪フラワーホーム804号室が使えるようになるまでの待機場所に過ぎなかったのである。

既述の通り,被告宮村自身,『親は何を知るべきか』(甲24,141頁)において,信者の親が普通の話し合いの場で脱会説得を試みてもうまくいかないと述べ,「その一部始終は,本人からそのグループのリーダーのもとに報告され,本人は,さらに教育を受け,さらに強くなり,事態はますます深刻にな」るからだという。したがって自称脱会カウンセラーが脱会説得の成功率を高めるためには,信者本人を監禁し,他の信者に対して一切連絡をとることができない環境に置く以外ないのである。

本件においても被告宮村が関与している以上,原告の脱会の意思が確実であると被告宮村が判断する以前の段階において,原告を解放するはずがなく,荻窪フラワーホーム804号室は原告が独力で部屋の外に出られる状況であるはずがない。

また,本書面第3・1で既に述べた通り,被告松永に娘の脱会を依頼した本人である<父>と<娘>は,それぞれの陳述書(甲26,7頁),(甲41,4頁)で,同被告から具体的な拉致監禁指導を受けた状況や監禁解放の許可を受けた状況等を告白しているが,それぞれ,同被告の指導のもと,玄関ドアを内側から施錠した目的が監禁のためであったことを告白している。

荻窪フラワーホームでも,松永の指導の影響が継続していた被告<後藤氏の兄>らは当然のことながら,荻窪プレイスや荻窪フラワーホームでも監禁目的で南京錠を付けたことは間違いない。

(2) 被告<後藤氏の兄>らは,「窓の鍵付きクレセント錠については,原告の「脱出」を防ぐ目的で付けたものではない。被告後藤らは,信者が家族と話し合いをしている最中に突然窓から飛び出してしまったことがあると聞いていたため,念のために,クレセント錠をつけていたに過ぎない。クレセント錠などなくても,荻窪フラワーホーム804号室の窓から外に出ることは実際上不可能である。」などと言う。

しかし,荻窪フラワーホーム804号室の玄関ドアが原告において開閉可能であり,家族と平穏な「話し合い」をしていたのであれば,原告がマンションの8階の窓から飛び出すことはあり得ない。そのようなことを被告<後藤氏の兄>らが想定しなければならないこと自体が,原告が同室の玄関ドアが原告にとって開閉不可能であった事実を示すものである。

部屋の複数の窓についている全てのクレセント錠を鍵付きクレセントに取り替える作業には相当の手間暇を要するはずであるが,被告<後藤氏の兄>等としては,原告の窓からの脱出以外にも,原告が窓を開けて外に救出を求める行為や原告が救出を求めるメモ書きを外部に投じることを防止しようとしたからに他ならない。実際,被告松永も,父兄等に対して同趣旨の指導を行っている(甲41号証「陳述書」4頁)。

 なお,監禁下での脱会説得を長年続け,拉致監禁を理由に統一教会信者から提訴され二度にわたって敗訴した高澤守牧師は,1996年に別件訴訟で証人として出廷した際,1994年2月当時統一教会信者であった<男性>が監禁場所のマンション6階から脱出しようとした際,家族が駆けつけ,もみ合っている最中に転落し,瀕死の重傷を負った事実を証言しているが,その際,高澤は,が玄関から出られない状態にあった事実を認めている(甲20の1「高澤尋問調書」50~51頁)。このように,統一教会信者が突然窓から飛び出してしまった事件は拉致監禁が原因なのである。

(3) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,2 0 0 1年頃に脱出を試みたなどと述べるが,そのような事実はない。確かに,同年2月頃に,原告が大声を出したり,障子や襖を壊して暴れたことはあるが,原告のこれらの行動が「脱出」に向けたものでないことは,原告が,被告<後藤氏の兄>の不在時には行われず,被告<後藤氏の兄>がいるときに限って見せつけるように,行われたことからも明らかである。」と言う。

被告は,原告が2001年頃に脱出を試みた事実を否定しつつも,「同年2月頃に,原告が大声を出したり,障子や襖を壊して暴れた」事実は認める。この時,原告は,「このままでは,世の中から隔絶されたまま一生ここから出られない」との抑えがたい不安感に襲われたため,唯一の脱出場所である玄関を目がけて突進し,脱出を試みるようになったのである。

被告<後藤氏の兄>等も認めるところの原告が「大声を出した」とは,外に対して「助けてくれー」「警察を呼べー」「ここに監禁されていまーす」などと言って助けを求めたものであり,被告<後藤氏の兄>らに対しては,「ここから出せ!」「統一教会は人権侵害をしているというが,あんたらのやっていることの方が人権侵害じゃないか。統一教会はこんな風に人を監禁したりしないぞ!」「これは拷問だ!」「現代の魔女狩りだ!」「一体何回選挙権を奪ったと思っているんだ!」「こんなことが許されると思っているのか?あんたらのやっている蛮行は必ず白日の下にさらしてやる!」「弁護士を立てて訴えてやる!」「そっちが犯罪者になるぞ!」と言って糾弾したものである。

また,被告<後藤氏の兄>等が主張するところの原告が「障子や襖を壊して暴れた」との事実は,上記揉み合いの最中,原告が家族等から取り押さえられまいとして暴れた際にはずみで破損したものである。

検察審査会議決書3・(1)・カによると,被告<後藤氏の兄>らは刑事事件での取り調べの際,「平成13年2月の騒ぎは,監禁に抗議するというものではなく,そのころ申立人があまりにも不真面目な態度であったことから,話しかけないようにしていたことがある。

それで申立人がイライラするようになり,大声を出したり,障子,襖などを壊して暴れたのである。その際,近所迷惑になると制止したが従わず,それで座布団やタオルで口を塞いだことはある」と述べている。被告<後藤氏の兄>らが主張するような平穏な「話し合い」が行われていたとしたら,なぜ原告が大声で叫ぶ必要があるのか,具体的に何と言って叫んだというのか,全く辻褄が合わない。

被告は,原告のこれらの行動が「脱出」に向けたものでないことは,原告が,被告<後藤氏の兄>の不在時には行われず,被告<後藤氏の兄>がいるときに限って見せつけるように,行われたことからも明らかである,と言っているが,事実に反する。原告が始めて行動を起こしたのは,2月の午前中であり,被告<後藤氏の兄>が出社した頃を見計らって小型のダンボール箱に下着やメモなどの荷物をまとめて玄関に近づき部屋を出ようとしたのである。ところが,被告<後藤氏の兄>が玄関先に居たため,被告<後藤氏の兄>らによって力ずくで押し返され脱出を阻止されたものである。

この時以降,被告<後藤氏の兄>は荻窪フラワーホーム804号室間取り図4のAの部屋(原告陳述書46頁)に常駐して,原告を監視し続け,原告が脱出行動を取るや否や,被告<後藤氏の兄>は脱出を阻止したのである。原告が脱出を断念せざるを得ない状態に追い込まれ被告<後藤氏の兄>が原告による脱出断念を確信した後には,あえてAの部屋に常駐することがなくなったのである。

また,原告が不真面目な態度でイライラしてまでマンションに留まっていたという被告<後藤氏の兄>らの主張は,原告が被告<後藤氏の兄>らの救いのために留まっていたという主張とも矛盾する。仮に原告がイライラして暴れたというのであれば,マンションから出れば済むことである。

また,既に記したように被告宮村らの共著『親は何を知るべきか』(甲24)によれば,大倉の兄が「ここから出る!」と言って立ち上がると,家族全員で拘束して脱出を阻むなど(同189頁13行~14行),大倉の兄が意に反してマンションに監禁されていた事実が明らかにされている一方,被告宮村は,部屋の状況に激怒した大倉の兄が障子を蹴り壊したとの報告を富貴子から受けるや,家族を挙げて本人を押さえつけ,腕にかみついてでも拘束するよう厳命することによって,違法な身体拘束を指示しているのである(同187頁7行~188頁末行)。本件においても,被告宮村の指揮・監督のもとに全く同じことが行われていたのである。

3 3について
(1) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,フラワーホームにおいて,大部分の時間は母である,被告<後藤氏の妹>のみが在室していたことについての言い訳として,自力での脱出が不可能であったとか,体力の衰弱を述べているが,いくら拉致監禁キャンペーンとの整合を保ちたいがためとはいえ,全く白々しい虚偽である。

統一教会信者は,入信当初から,親に統一教会へのかかわりを隠して嘘を言い,ビデオセンターに誘う相手にここは宗教ではない,統一協会ではないと嘘を言い,霊感商法の相手にも大金を出させるために嘘を言う。全て「大善のために小悪にこだわるのは罪」とか,「天情に徹せよ。人情に流されるな」,「地の法より天法が優先する」(この世の法律より文鮮明の指示が優先するという意味)などとして,統一協会のために嘘をつくことを正しいことと教えこまれており,多くの場で(たとえ法廷であっても)嘘を主張するのが習性になっている。

女性の中でも体格の小さな<後藤氏の母>,被告<後藤氏の妹>を相手に脱出できないであるとか,簡単に取り押さえられるなどと,裁判手続において誰にでも分かる嘘を繰り返し主張するのは,いかに統一協会信者であっても許されない。」と言う。

荻窪フワワーホーム804号室の玄関が南京錠で施錠されていた以上,たとえ女性2人だけが監視として残っていたとしても脱出することができなかったのは当然のことである。
南京錠による玄関ドアの施錠状態の再現写真


さらに,監禁が長びくにつれて,原告は極度の運動不足とハンガーストライキ後の食事制裁によって体が衰弱し,女性からも簡単に取り押さえられるような体力しか残っていなかったのである。被告<後藤氏の兄>らは,原告の体力が弱り,原告がたとえ暴れたとしても女2人で十分対応できると判断したからこそ女性2人だけが部屋に残る状況を躊躇しなかったのである。仮にこのとき原告が自由に外出できたとしたら,原告の護衛として同行できるのは女性2人だけである。

しかるに,そのような状況は,統一教会が大挙して押し寄せ原告を奪還する危険を感じ葬儀にも出席させず,荻窪プレイスから荻窪フラワーホームへの移動時にも被告<後藤氏の兄>らのほかに男性3名を同行させたとする被告<後藤氏の兄>等の主張と矛盾する。実際には原告は,荻窪フラワーホーム804号室からの出入りができない状態に置かれていたのである。

被告<後藤氏の兄>等は統一教会信者等が法廷でも嘘を主張すると言うが,嘘を主張しているのは被告<後藤氏の兄>等の方である。

(2) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,出入りの業者に助けを求めようとしなかったことについて,被告関係者であるか判別がつかなかったなどと述べるが,マンションの外壁工事の業者や年2回の配水管の清掃業者が被告後藤らの関係者でないことは容易に分かることである。」と言う。

原告準備書面(2)第6・3でも記した通り,拉致監禁の際にも用意周到に見知らぬ男性らが配置されているのを目の当たりにした原告においては,誰が本件拉致監禁に関わっている人物であり,誰が関係のない人物なのか判断のしようがなく,監禁状況の悪化を恐れて容易に助けを求めることができなかったのは当然のことである。特に2001年2月以降は,原告が実力でどんなに脱出しようとしても被告<後藤氏の兄>に取り押さえられた経験があったため,原告としては被告<後藤氏の兄>に見張られた状態ではことを起こすことは到底できなかったのである。

第6 第7について
1 1について
(1) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,家族を説得して自分の信仰を認めさせ,あるいは家族らを信仰に導いて救うことなど,監禁状況下において土台無理な話であり,原告にはそのような考えなど微塵もなかったと述べているが,虚偽である。検察審査会の議決文8頁下から3行目から9頁1行目によれば,原告は,捜査機関に対しては,統一教会の教えとして,家族に教え広めて手を差し延べる対象であることや,<後藤氏の兄>,<後藤氏の兄嫁>,<後藤氏の妹>が教祖を裏切っており,当然天罰を受けることになるとの思いから,家族に誤解を解いて救いたいという気持ちがあったと述べていたとのことである。」と言う。

しかし,原告は,刑事事件の事情聴取の際,捜査機関から家族を救いたい気持ちがなかったのかと執拗に聞かれたため,「少しはあったかも知れない」という程度のことを答えたに過ぎない(事件を潰すための捜査機関の誘導)。

議決書は同発言を捉え12年5ヶ月の監禁期間全体に当てはめてあたかも原告がそのために留まっていたかのように認定したものである。仮に原告が家族らに自分の信仰を認めさせ,原告が信じる統一教会の教理である「統一原理」の教えにしたがって,家族を「救わねばならない」と思いこみ,これを企図してマンション内に居座り続けていたのだとするならば,原告が脱会届を提出したり統一教会にいたことの反省文を書いたことの説明がつかない。

原告としては,信仰を持ち続けている立場で家族等に接するのでなければ,家族を救うことなど到底できないからである。原告が意に反して偽装脱会したのは,原告が監禁下にあってそれ以外に脱出の途がなかったからに他ならない。

そもそも統一教会の教義の核心は,国際合同結婚式(祝福)に参加し理想家庭を築くことある。したがって,原告が自ら理想家庭を実現できない状態を是認して居座り続けるはずはない。実際,原告と祝福を受けた原告の婚約者は,1995年9月の原告失踪以来,保谷市の原告の実家を訪ねるなどして原告を探し続けていた。

しかし,その後,3年経っても失踪状態であった原告のことを諦めざるを得ず,再祝福を受け,今は他の男性信者と家庭を築くに至っている。監禁下に置かれていた原告の唯一の願いは,一日も早く自由の身になり,婚約者及び教会と連絡をとり,自由な信仰生活を取り戻し,婚約者と幸せな結婚生活を始めたかったということ以外になかったのである。

(2) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,原告が自らの意思で居座り続けたという被告<後藤氏の兄>らの主張を常軌を逸した論弁などと述べるが,まさに,一般人からすれば常軌を逸した行動でも,統一協会においては教えに基づく正しい行動と評価されることになってしまうのである。」と言う。

 しかし,常軌を逸した行動を採ったのは被告宮村等と共謀した被告<後藤氏の兄>等の方である。本書面第2・4で既に述べた通り被告宮村は,前記『親は何を知るべきか』(甲24)の中で,統一教会信者をマインド・コントロールされたものと決めつけ(同120頁3行~6行),統一教会信者を脱会させるためには何年間であろうとも信者を監禁すべきだと考える異常な思想の持ち主なのである。

実際,被告宮村は,前述の通り,監禁に抗議する大倉富貴子の兄に対して,「五年でも十年でも整理がつくまで,ここにいなさい」などと発言しているのである(同189頁12行~13行)。被告宮村がこうした異常な思想の持ち主であり,被告<後藤氏の兄>等も宮村の思想に感化された者達である以上,本件のごとき常軌を逸した人権侵害も躊躇無く行うことができるのである。

2 2について
(1) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,被告<後藤氏の兄>らから出て行くように言われたことを認めているが,時期については,平成11年春頃からである。なお,原告は,被告<後藤氏の兄>らのこれらの言動について,被告<後藤氏の兄>らの弁明工作,アリバイ作りなどと述べるが,妄想である。」と言う。

被告は,出て行くように言われた時期を平成11年(1999年)春ごろとしているが,事実ではない。平成18年(2006年)ごろである。

(3) 被告<後藤氏の兄>らは,「被告<後藤氏の兄>ら家族は,原告のためを思って,人生の貴重な時間を費やして,話し合いを続けたのである。自己保身などを考えるのであれば,最初から人生の貴重な時間を,原告との話し合いになど費やさない。被害者は被告<後藤氏の兄>らである。原告は,統一協会の指示に従い,居座り続けた結果,現在では,統一協会の正式機関紙であるDays World Japan 2 0 1 0年12月号27頁において「後藤さんは日本の英雄,世界の英雄という次元を超えて,天宙的な英雄です。」,「天国に行けば,聖人聖者の列に加えられるでしょう。」などと英雄視されている。」と言う。

2000年8月,被告宮村と懇意にしているキリスト教神戸真教会の高澤守牧師が,同牧師によって逮捕監禁,脱会強要の被害を受けた統一教会信者から訴えられた民事裁判で敗訴した。被告宮村は当然その事実を知っていたはずであり,同事実は被告<後藤氏の兄>らにも伝わったはずである。

一方,原告が繰り返し「弁護士を立てて訴えてやるからな!」「そっちが犯罪者になるぞ!」と言って彼らを糾弾したことが,被告宮村及び被告<後藤氏の兄>らにとっては相当の脅威となり,アリバイ工作をせざるを得なくなったものである。

また,被告は「統一協会の指示に従い」と主張するが,西東京市における連行以来,外部との接触が一切妨げられた原告が統一教会の指示を受けられる状況になかったことは被告<後藤氏の兄>らにおいてこそよく知っている事実である。こうした主張こそは,被告<後藤氏の兄>等が場当たり的に事実を無視した主張を行っていることの証左である。

(3) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告が3回行ったのはハンガーストライキではなく,統一協会の信仰を固めるため,あるいは信者としての行動を決意するための断食である。」と言う。
原告が3回のハンガーストライキをおこなった理由は,監禁期間が8年を経過し,このままでは一生監禁されたままで終わるのではないかとの抑えがたい不安感と恐怖心に襲われたこと,また,2001年2月にはどんなに原告が実力で脱出を試みても,取り押さえられた経緯があったことから,今度は方法を変え拉致監禁に対する抗議として行ったものであった。

『親は何を知るべきか』によると被告宮村自身,監禁されていた大倉の兄が抗議のハンガーストライキ(断食)を決行中に,「40日間断食した信者もいたので10日くらいは大丈夫」などと余裕をもって答えている(甲24号証195頁6行~7行)。

3 3について
 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,平成20年7月20日に実家に立ち寄ったことについての言い訳を述べているが,真実,被告<後藤氏の兄>らから12年間も暴力や虐待を受けて監禁されていたのであれば,体力が回復したからであるとか,突然の訪問であれば大丈夫であろうなどと安易な心境で訪問ができるとは到底考えられない。結局のところ,原告は,自らの意思で居座り続けたからこそ,原告主張のとおりの安易な気持ちで実家に戻れたのである。」と言う。

12年間に亘る監禁から解放後,原告は,到底許しがたい犯罪に対し,拉致監禁の関与者を刑事告訴したものであるが,平成20年7月20日は既に刑事告訴した後であり,原告としては刑事告訴した相手を訪問するのに安易な気持ちで行けるわけがなく,大変な緊張と恐怖をともないできれば訪問を避けたい気持ちであった。

しかし,弁護士のアドバイスもあり,被疑者等を確実に有罪に持ち込むため,重要な証拠となる監禁中に原告が作成したノートを回収しようとして,訪れたものであった(しかし,既に当該ノートは隠滅済みだった)。

第7 第8について
1 1について
(1) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,原告の健康状態について,縷々言い訳を述べた上,検察審査会の議決文によって問題点が指摘されているにも関わらず,これを殊更に無視して,未だに体重が39.2kgであったなどと強弁している。検察審査会の議決文によれば,栄養管理計画書の入院時栄養状態に関するリスク欄において体重38kgとの記載が53kgと訂正されていることや,甲第1号証の写真と甲第17号証の写真におおきな変化がないことからしても,39.2kgが虚偽であることは明白である。なお,甲17号証の写真をみる限り,原告は健康状態に問題があるようには見受けられない。」と言う。

原告準備書面(2)第8,1で述べたように,身長182cmの原告にとっては,体重が50kgであっても平均体重から20kg以上痩せておりBMI値は15にも満たず,痩せ過ぎ(栄養失調)で危険な状態であったことに違いはない(甲2~甲4)。3度目のハンガーストライキが終わってから1年半以上経つにもかかわらずこの体重であったことが,原告が被告<後藤氏の兄>らによる食事制裁を受けていたことの証拠である。

(2) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,荻窪から渋谷まで歩かざるを得なかったなどと述べるが,真実原告が主張するような栄養失調で危険な状態であれば,交番の警察官が相手にしないなどということはあり得ない。」と言う。

原告は,2008年2月10日,監禁から着のみ着のままで追い出されたが,その時の服装は,上はセーター3枚,トレーナー2枚を含む7枚,下はジャージ2枚を含む3枚を重ね着していたため(甲42),一見すれば著しく痩せているようには見えなかったのも不思議ではない。
重ね着



なお,原告が荻窪フラワーホームの室内でも常時このような厚着をせざるを得なかったのは,原告が異常な寒さを感じていたためで,食事制裁によるカロリー不足が原因である。また,健康維持のため一日15分程度,簡単な運動をしていたため,荻窪フラワーホームから数百メートルの位置にあった交番までは,支障なく歩いて行くことはできた。警察官が栄養失調状態であることを気付かなかったのはそのためと思われる。

(3) 被告<後藤氏の兄>らは,「原告は,公衆電話で無料で呼べる救急車すら呼ばず,敢えて,荻窪から渋谷まで歩いて行こうとしたのである。特に健康状態に大きな問題がなかったことの証左である。」と言う。

 実際のところ,原告は公衆電話で無料で救急車が呼べることを知らなかったため,そのような考えは浮かばず,他にあてもないためひたすら統一教会本部を目指して歩いたのである。
以 上
2011-11-21(Mon)
 

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大人げない法廷での論争 

本当に、大の大人が、こんなことをいうのかという思いがしますね。被告側は、拉致監禁しておきながら、拉致ではなかった、後藤さんが自らの意思で居座ったなどと言い張る。こんな大人がいるから、子供たちの教育はひん曲がるんだ。大人が公的な場所で平然とウソを並べたてる。こんなことが通るなら、非行少年がたばこを吸う理由も認めなければならなくなるでしょう。まったくどうかしている。
2011-11-21 09:51 | 川北 広 | URL   [ 編集 ]

信仰大賞は決まりネッ 

 家族を伝道しようとして12年間。
 部屋から一歩も外に出ることなく12年間。
 どんなに嫌われても12年間。
 家族もそれに付き合って12年間。

 ヒェ~ヒェ~。涙・涙また涙。

 古今東西、キリスト・イスラム・ヒンズー・仏教、時空を超えてみてもよッ、後藤お兄様のような熱き信仰者はいないわァ。

 信仰大賞の受賞、間違いなしッね。
 それと、統一原理をマンションの一室で、12年間もひたすら聞かされながら、伝道されなかった後藤お兄様の兄弟姉妹は、ギネスブックに登録されなければなりませぬぅ~。

 何の記録かッて、、「人の声に耳を傾けなかった最長記録」よッ。
 そんな人、たくさんいる?ってェ。
 ムッ、わかってないわネッ。

 後藤お兄様の原理講義を聞きたくなければ、さっさとマンションを引き払い、「解~散」と宣言すればいいでしょッ。

 後藤お兄様は兄弟姉妹を批判するけど、ちょっとバチあたりネッ。だって、兄弟姉妹は後藤お兄様の原理講義を聞くために、12年間もマンション代を払い続け、ヒェ~、月に10万円とすれば年間120万円、12年間で2400万円、計算すると韓国なら2億ウォンよ!またまたヒェ~

 世話人のみなさま、どうか後藤徹お兄様の兄弟姉妹を、ギネス世界記録に登録する申請運動にご協力を。
 登録するには、下記を読んでねッ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%BA

 あたしは韓国の日本人花嫁に署名を頼むわッ。
2011-11-21 17:22 | アジュマ | URL   [ 編集 ]

どうやって誤解解くの? 

被告曰く、〔原告は,捜査機関に対しては,統一教会の教えとして,家族に教え広めて手を差し延べる対象であることや,■<後藤氏の兄>,■<後藤氏の兄嫁>,■<後藤氏の妹>が教祖を裏切っており,当然天罰を受けることになるとの思いから,家族に誤解を解いて救いたいという気持ちがあった〕、と。

素朴な疑問で~す。

「家族を救いたい」。そう思うなら、自分自身が礼拝に参加し、教祖の話を聞き、家族を救う方法を教会長らに相談するのではないか。

その時々の教祖の話に耳を傾け、あるいは統一教会の宣伝になるパンフレットや本、ビデオ等を用意して、家族に見せようとするのではないか。

ところが、原告は、教会にも行かず、教会の出版物も取りに行かず、「居座った」。???

伝道される側の人間は「そうは言うけど、こういう場合はどうなの?」「教祖や教会にはこういう噂があるけど、どうなの?」といった質問を投げかけるだろう。

そんな時、知識がないと、その質問に回答することはできない。それなのに、教会にも行かず「家族の誤解を解く」ために「居座った」。???

こんな非現実的な話、ありますか???
2011-11-21 17:27 | みんな | URL   [ 編集 ]

社会通念 

アジュマさん
>古今東西、キリスト・イスラム・ヒンズー・仏教、時空を超えてみてもよッ、後藤お兄様のような熱き信仰者はいないわァ。
 信仰大賞の受賞、間違いなしッね。

 一票投じることができるのなら、私もマザーテレサでなく、後藤さんに投じます。

みんなさん
>こんな非現実的な話、ありますか???

 非現実的だから、ギネスブックなのです。

 氏族復帰のために居すわったのか。
 脱会説得のために長期間監禁されていたのか。

 確たる証拠がなく、双方の言い分が違った場合、裁判官は状況証拠をもとに、 社会通念(社会的常識)に照らし合わせて、どちらの主張がより真実に近いのか判断します。

 12年間もの長きにわたって、マンションに閉じこもって、伝道する・伝道されることをやっていた(いわゆる家族の話し合い)。ギネスブックに登録されること間違いなしのこの兄弟姉妹の主張は、社会通念に照らし合わせて、どうなのか。
 その場合、アジュマさんが指摘したマンション代のことは、一つのポイントになると思います。後藤さんはこのことをまだ主張していないようですが。

(おっと、こんなことを書くと、裁判をゲームとして考えている被告側弁護士が、家主に「家賃のことはしゃべるな」と圧力をかけるかも)

 裁判官の社会通念がいかなるものか。判決が見物ですねえ。
2011-11-22 11:16 | 米本 | URL   [ 編集 ]

凄いわ~ 

茉莉ちゃんはね、この世で生活してないから、いまひとつ時間の感覚がわからないのですぅ。

12年って、とてつもなく長いのですね。
しかも、ギネスもの・・で、ギネスって何?って、地上生活経験者に聞いてみたのですぅ。

凄~い!
12年の引きこもり伝道オタクに付き合うって、世界の歴史に残ることだったのね~。

お兄様、お嫁様、妹様、素晴らしいわ~。
是非申請してくださいよ~。

そしたらね、ギネスに残る方のブログにコメントしたということで、茉莉ちゃんの天上界の位置が上がるのですよ~。

もしかして絶世の美女に生まれ変わるかもしれないしぃ。

世話人の方々、茉莉ちゃんの未来のため、宜しくね。
2011-11-24 08:22 | ジャスミンの茉莉ちゃん | URL   [ 編集 ]

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プロフィール
拉致監禁被害者後藤徹氏の裁判を支援する会
世話人:宿谷麻子 <2012年10月15日逝去>
(強制脱会者)
世話人:koyomi
(強制脱会者)
世話人:小川寿夫
(自主脱会者)
世話人:yama
(強制脱会説得体験者。教会員)

連絡先:gotosaiban-contactus@yahoo.co.jp

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