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後藤徹氏の訴状(1)

今回より3回に分けて、後藤徹氏の訴状を掲載します。氏名、住所等のプライバシーにかかわる部分については、適宜記号などに置き換えています。

              訴   状
平成23 年1月31日

東京地方裁判所民事部 御中

原告訴訟代理人弁護士 福 本 修 也

当事者の表示 別紙当事者目録の通り

損害賠償請求事件
 訴訟物の価額 金2億0161万8527円
 ちょう用印紙額 金62万6000円

第1 請求の趣旨
 1 被告らは、原告に対し、各自金2億0161万8527円及びこれに対する平成20年2月10日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
2 第1項につき仮執行宣言。
3 訴訟費用は被告らの負担とする。
第2 請求の原因
 1 本件の概要(12年5ヶ月間に及ぶ拉致監禁・棄教強要)
 被告らは,原告がかねてから世界基督教統一神霊協会(以下,「統一教会」という。)の信者として,その信仰を有していたことから,原告を拉致監禁した上,棄教を強要しようと企て,平成7年9月11日ころ,東京都西東京市〓〓〓丁目〓番〓号後藤A<注1>方において,後藤A(平成9年6月22日死亡),被告後藤B<注2>ほか数名が,原告の両脇を抱えて身動きを封じて原告を拉致し,さらに,原告を同所屋外に連行し,予め用意してあった停車中のワゴン車内に乗せ,原告を訴外後藤C<注3>ら5,6名で取り囲んでその脱出を不能にし,同月12日ころ,原告を新潟市中央区上大川前通8番町1253所在の「パレスマンション多門607号室」に連行した上,同室玄関ドアを内側から厳重に封鎖し,同日から平成9年12月末ころまでの間,被告ら数人が原告を常時監視するなどしてその脱出を不能にし,更に同年12月末ころから平成20年2月10日までの間,東京都杉並区荻窪3-47-15所在の「荻窪フラワーホーム」804号室外1カ所に上記同様の方法で原告の脱出を不能にして監禁し,「全身筋力低下,廃用性筋萎縮(特に両下肢),栄養失調,貧血」の傷害を与えた上,その間,上記各マンションの一室において,被告松永堡智,同宮村峻らにおいて,監禁中の原告に対し,こもごも,「統一教会の信仰を棄教しなければ,監禁を解かない」旨申し向け,これに応じなければ原告の身体の自由に対し将来にわたって引き続き危害を加えることを告知して脅迫し,棄教を強要したものである。
 2 原告及び被告らの身上経歴等
(1) 原告の身上経歴等
   ア 原告は昭和38年11月2日,山形県米沢市にて父後藤A(昭和6年11月25日生まれ,平成9年6月22日死去),母訴外後藤C(昭和7年12月10日生)の間に次男として出生し,昭和58年4月,日本大学理工学部建築学科に入学し,昭和62年3月,同大学を卒業し,同年4月に大成建設株式会社に入社した。
     兄弟としては,兄の被告後藤B(昭和35年3月28日生)及び妹の被告D(旧姓後藤)D<注4>(昭和42年2月14日生)がいる。
  イ 原告は,昭和61年8月ころ,被告後藤Bから伝道され,統一教会に入会した。
(2) 被告らの身上経歴等
ア 被告後藤B及び同Dは,かつて統一教会の信者であったが,被告宮村峻らに拉致監禁されて棄教した。
  被告後藤E<注5>は,元統一教会信者であったが,離教後,被告後藤Bと結婚したものである。
イ 被告ゼ・エバンゼリカル・アライアンス・ミッション(以下,「被告日本同盟基督教団」という。)はキリスト教新教系の宗教法人であり,被告松永堡智は被告日本同盟基督教団所属の「新津福音キリスト教会」牧師を務めるものである。被告松永は,統一教会信者の父兄から,報酬を得てその子供である信者の脱会を請け負い,統一教会信者拉致監禁の手法を指導し,拉致監禁実行後には監禁場所に赴いて強制棄教を迫り,脱会させた統一教会信者を今度は自らの教会信者に入信させる「拉致監禁牧師」である。
ウ 被告宮村峻は,株式会社タップと称する広告代理店を経営しており,荻窪にある日本イエスキリスト教団荻窪栄光教会の森山諭牧師(故人)らと組んで,同教会を拠点に複数の統一教会信者の父兄から,報酬を得てその子供である信者の脱会を請け負い,父兄等に順番待ちをさせた上,順番が来るまでの間,拉致監禁による脱会説得の手法を父兄らに指導し,拉致監禁実行後には自ら監禁場所に赴いて強制棄教を迫るという「職業的強制改宗屋」である。被告宮村が組織・主催する被告後藤隆ら拉致監禁家族が集まる会を「水茎会」と言い,同会では,順番が回ってきた父兄は,既に信者の脱会に成功した被告後藤Bらの協力を得て自分の子を拉致監禁し,荻窪栄光教会近隣のマンションの一室に監禁するという拉致監禁棄教強要システムができており,そこに被告宮村が来訪するなどして脱会説得が行われる。同会においては,随時,被告宮村による拉致監禁活動費(という名目の報酬)の徴収が組織的に行われている。
  なお,被告後藤Bは,統一教会を脱会後,被告宮村が行う統一教会信者に対する脱会説得活動を手助けするようになり,更に前記株式会社タップに就職して,被告宮村の下で鞄持ちとして働くようになったものである。
<注1>後藤徹氏の父
<注2>同兄
<注3>同母
<注4>同妹
<注5>同兄嫁
2011-03-26(Sat)
 

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No title 

日本の国は信教の自由も言論の自由も保障されているはずです。それなのに人を監禁して多人数で一人の人間を責めて自分達の主張を押し付けようとするのはどう考えても悪質で許されないことだと思います。
2011-04-04 05:08 | 宮石 才市 | URL   [ 編集 ]

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プロフィール
拉致監禁被害者後藤徹氏の裁判を支援する会
世話人:宿谷麻子 <2012年10月15日逝去>
(強制脱会者)
世話人:koyomi
(強制脱会者)
世話人:小川寿夫
(自主脱会者)
世話人:yama
(強制脱会説得体験者。教会員)

連絡先:gotosaiban-contactus@yahoo.co.jp

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