12年の拉致監禁後の後藤徹氏の身体状態ーその②
前回は、一心病院の有田医師、小出医師の診断書を紹介させていただきました。
今回は、北里大学病院の血液内科医師の宮崎医師の診断書、最終報告書を紹介させていただきます。
後藤徹氏は、平成20年4月4日(一心病院退院4日後)に北里大学病院を受診しました。その際の診断書が甲3号証です。
甲3号証は、以前当ブログでも紹介させていただきました。
<医師の診断書から検証する監禁時の食事制裁(2)>
甲94号証は、平成20年4月4日の診察、検査の結果の最終報告書です。
被告側は、一心病院は、統一教会系の病院のため、信用できないと意見書、陳述書、証人尋問で述べています。
しかし、原告側からは、一心病院以外の医師からも診断書、意見書が提出されています。
今回紹介する北里大学病院の宮崎医師もそのうちの一人です。しかも、宮崎医師は、後藤徹氏を実際診察しています。
前回紹介した一心病院医師の診断書と矛盾がないかどうか、読者の皆さんは、吟味していただきたいと思います。
尚、宮崎医師は、後藤徹氏の貧血の原因は、長期に及ぶ極端な摂取不良による栄養障害が考えられるが、吸収障害(胃炎)、クローン病も否定できないと記載しています。
後藤徹氏は2012年7月に再び北里大学病院の宮崎医師の診察を受け、検査を受けています。
その検査の結果、2008年の時点においても、クローン病等の慢性の消化管の病気による吸収障害は考えにくいと、意見書(甲113号証)に記載されています。
甲94号証、甲113号証は、後藤徹氏の最終準備書面⑤にも紹介してますので、参照していただけたら、と思います。
※強調したい部分は太字とさせていただきました。
※引用、解説は青字とさせていただきました。
※検査データ以外の表は、実際の診断書、報告書には記載されていません。
今回は、北里大学病院の血液内科医師の宮崎医師の診断書、最終報告書を紹介させていただきます。
後藤徹氏は、平成20年4月4日(一心病院退院4日後)に北里大学病院を受診しました。その際の診断書が甲3号証です。
甲3号証は、以前当ブログでも紹介させていただきました。
<医師の診断書から検証する監禁時の食事制裁(2)>
甲94号証は、平成20年4月4日の診察、検査の結果の最終報告書です。
被告側は、一心病院は、統一教会系の病院のため、信用できないと意見書、陳述書、証人尋問で述べています。
しかし、原告側からは、一心病院以外の医師からも診断書、意見書が提出されています。
今回紹介する北里大学病院の宮崎医師もそのうちの一人です。しかも、宮崎医師は、後藤徹氏を実際診察しています。
前回紹介した一心病院医師の診断書と矛盾がないかどうか、読者の皆さんは、吟味していただきたいと思います。
尚、宮崎医師は、後藤徹氏の貧血の原因は、長期に及ぶ極端な摂取不良による栄養障害が考えられるが、吸収障害(胃炎)、クローン病も否定できないと記載しています。
後藤徹氏は2012年7月に再び北里大学病院の宮崎医師の診察を受け、検査を受けています。
その検査の結果、2008年の時点においても、クローン病等の慢性の消化管の病気による吸収障害は考えにくいと、意見書(甲113号証)に記載されています。
甲94号証、甲113号証は、後藤徹氏の最終準備書面⑤にも紹介してますので、参照していただけたら、と思います。
※強調したい部分は太字とさせていただきました。
※引用、解説は青字とさせていただきました。
※検査データ以外の表は、実際の診断書、報告書には記載されていません。
甲第3号証
診断書
患者氏名 後藤 徹 殿
昭和38年11月2日生(44才)
病名 貧血
長期の栄養不良からの回復途中にあると考えるが、貧血の改善は今のところ認めておらず本日ヘモグロビン10.5g/dℓであった。
消化管からの明らかな出血がなさそうなことから、長期に及ぶ極端な摂取不良による栄養障害が原因として考えられる。
また、それに加え吸収障害(胃炎)も重なっている可能性もある。(・・・・)
上記のとおり診断いたします。
平成20年4月4日
北里大学病院
医師 宮崎 浩二
甲94号証
最終報告書
一心病院 内科 小出 浩之 先生御侍史
北里大学病院
血液内科
宮崎 浩二
患者氏名 後藤 徹 様
生年月日 昭和38年11月02日生(44歳5ヶ月)
【診療年月日】 2008/04/07
【病名】 鉄欠乏性貧血 栄養失調
【診断内容】
先日ご紹介いただきました患者様 後藤 徹 様の当院での結果がそろいましたので、ご報告いたします。
精査事項である貧血につきましては鉄欠乏性でよいと思います。
鉄欠乏の原因としては、H.pylori便中抗原は陰性でしたので、長期にわたる低栄養とストレスのためか胃粘膜の萎縮、吸収力の低下があるのではないかと思われます。
総コレステロールなどから栄養状態は回復傾向にあるようですが、鉄以外にも依然Zn(亜鉛)やVit.B12(ビタミンB12)等も低値が続いており、十数年間という長期にわたる低栄養からの回復にはまだ時間がかかるかもしれません。
したがって、鉄をはじめとしてミネラルや vitamin(ビタミン)類の補充を中心に食生活をきちんとしていただき静養されれば徐々に回復してくるものと思われます。
また、下痢などの消化器症状もはっきりしないようですので、次第に回復傾向が見られれば問題ないと思いますが、増悪傾向があればCrohn(クローン)病などの気質的疾患を除外する必要があるかもしれません。
【鉄欠乏性貧血で行う血液検査】
<鉄欠乏性貧血の症状、原因、症状、治療 より引用>
【後藤徹氏の4月4日の検査データ一部】

ヘモグロビン、ヘマトクリット、MCV、MCHの値が低く、貧血状態です。
鉄が低く、TIBCが高いので、鉄欠乏性貧血と診断されます。
以下:<フェリチンより引用>
体内での鉄の減少はまず、貯蔵鉄であるフェリチンから減っていきます。
食物からの摂取不足や慢性的な出血などにより、鉄の供給よりも需要が増加すると、不足分を補うためにまず貯蔵鉄(フェリチン)が使われます。
その貯蔵鉄が不足すると、血液中の鉄分(血清鉄)も徐々に各組織で使われて不足していき、最後に鉄を材料にして作られているヘモグロビンが作れなくなるために貧血がおこります。
このようにして鉄欠乏性貧血はおこります。
鉄分を多く含む食品は以下です。<ヘモグロビン値の基準値・正常値のまとめ より引用>

亜鉛不足については、下サイトを参照してください。
亜鉛不足

以下、<ビタミンB12より引用>
ビタミンB12とは、悪性貧血の予防や神経機能を正常に保つ働きなどを持つ栄養素である。水溶性ビタミンの一つで、シアノコバラミンとも呼ばれている。
一日に必要な成人の推定平均必要量は、2.0μg(推奨量2.4μg/日)である。
普段の食事から十分摂取することが可能であり、欠乏することは少ないが、高齢者や極度のベジタリアンは欠乏する可能性があると言われている。

<表はビタミンB12が多い食べ物・食品一覧表より引用>
これからも後藤徹氏の応援をよろしくお願いいたします。
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![IMG_2858[1]](https://blog-imgs-47-origin.fc2.com/a/n/t/antihogosettoku/2014020100474503a.jpg)
控訴審まで、後1週間。更なる勝利を願います。

診断書
患者氏名 後藤 徹 殿
昭和38年11月2日生(44才)
病名 貧血
長期の栄養不良からの回復途中にあると考えるが、貧血の改善は今のところ認めておらず本日ヘモグロビン10.5g/dℓであった。
消化管からの明らかな出血がなさそうなことから、長期に及ぶ極端な摂取不良による栄養障害が原因として考えられる。
また、それに加え吸収障害(胃炎)も重なっている可能性もある。(・・・・)
上記のとおり診断いたします。
平成20年4月4日
北里大学病院
医師 宮崎 浩二
甲94号証
最終報告書
一心病院 内科 小出 浩之 先生御侍史
北里大学病院
血液内科
宮崎 浩二
患者氏名 後藤 徹 様
生年月日 昭和38年11月02日生(44歳5ヶ月)
【診療年月日】 2008/04/07
【病名】 鉄欠乏性貧血 栄養失調
【診断内容】
先日ご紹介いただきました患者様 後藤 徹 様の当院での結果がそろいましたので、ご報告いたします。
精査事項である貧血につきましては鉄欠乏性でよいと思います。
鉄欠乏の原因としては、H.pylori便中抗原は陰性でしたので、長期にわたる低栄養とストレスのためか胃粘膜の萎縮、吸収力の低下があるのではないかと思われます。
総コレステロールなどから栄養状態は回復傾向にあるようですが、鉄以外にも依然Zn(亜鉛)やVit.B12(ビタミンB12)等も低値が続いており、十数年間という長期にわたる低栄養からの回復にはまだ時間がかかるかもしれません。
したがって、鉄をはじめとしてミネラルや vitamin(ビタミン)類の補充を中心に食生活をきちんとしていただき静養されれば徐々に回復してくるものと思われます。
また、下痢などの消化器症状もはっきりしないようですので、次第に回復傾向が見られれば問題ないと思いますが、増悪傾向があればCrohn(クローン)病などの気質的疾患を除外する必要があるかもしれません。
【鉄欠乏性貧血で行う血液検査】

<鉄欠乏性貧血の症状、原因、症状、治療 より引用>
【後藤徹氏の4月4日の検査データ一部】


ヘモグロビン、ヘマトクリット、MCV、MCHの値が低く、貧血状態です。
鉄が低く、TIBCが高いので、鉄欠乏性貧血と診断されます。
以下:<フェリチンより引用>
体内での鉄の減少はまず、貯蔵鉄であるフェリチンから減っていきます。
食物からの摂取不足や慢性的な出血などにより、鉄の供給よりも需要が増加すると、不足分を補うためにまず貯蔵鉄(フェリチン)が使われます。
その貯蔵鉄が不足すると、血液中の鉄分(血清鉄)も徐々に各組織で使われて不足していき、最後に鉄を材料にして作られているヘモグロビンが作れなくなるために貧血がおこります。
このようにして鉄欠乏性貧血はおこります。
鉄分を多く含む食品は以下です。<ヘモグロビン値の基準値・正常値のまとめ より引用>

亜鉛不足については、下サイトを参照してください。
亜鉛不足

以下、<ビタミンB12より引用>
ビタミンB12とは、悪性貧血の予防や神経機能を正常に保つ働きなどを持つ栄養素である。水溶性ビタミンの一つで、シアノコバラミンとも呼ばれている。
一日に必要な成人の推定平均必要量は、2.0μg(推奨量2.4μg/日)である。
普段の食事から十分摂取することが可能であり、欠乏することは少ないが、高齢者や極度のベジタリアンは欠乏する可能性があると言われている。

<表はビタミンB12が多い食べ物・食品一覧表より引用>
これからも後藤徹氏の応援をよろしくお願いいたします。
↓↓↓↓↓↓

![IMG_2858[1]](https://blog-imgs-47-origin.fc2.com/a/n/t/antihogosettoku/2014020100474503a.jpg)
控訴審まで、後1週間。更なる勝利を願います。

2014-05-28(Wed)
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証拠のアップ、感謝です。
北里病院の報告書、アップしていただきありがとうございました。
これで、解放直後の後藤さんを見舞ったときの私の見立てが間違いないことがはっきりしました。
管理人さんの解説が光っていますね。
それにしても、この報告書がありながら、判決文で「食事制裁」と判じなかったのは不思議でなりません。
なお、枝葉末節のことですが、末尾の賢そうな犬の写真にはどんな意味が込められているのでしょうか。
これで、解放直後の後藤さんを見舞ったときの私の見立てが間違いないことがはっきりしました。
管理人さんの解説が光っていますね。
それにしても、この報告書がありながら、判決文で「食事制裁」と判じなかったのは不思議でなりません。
なお、枝葉末節のことですが、末尾の賢そうな犬の写真にはどんな意味が込められているのでしょうか。
ワンちゃんの意味
米本さん、コメントありがとうございます。
昔いたホームに、ワンちゃんがいて、名前は、「ショウリ」。
写真のワンちゃんは、ネットから引用したので、「ショウリ」ではありませんが、控訴審の「勝利」を願って載せました。
全ての裁判終了後、天から「ショウリ」の雄叫びが響くことを願ってます。
昔いたホームに、ワンちゃんがいて、名前は、「ショウリ」。
写真のワンちゃんは、ネットから引用したので、「ショウリ」ではありませんが、控訴審の「勝利」を願って載せました。
全ての裁判終了後、天から「ショウリ」の雄叫びが響くことを願ってます。
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