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第一回口頭弁論が開かれる。

2011年3月22日午前10時半から、東京・霞が関の東京地方裁判所第709号法廷で、拉致監禁被害者の後藤徹氏が宮村峻㈱タップ社長や松永堡智・新津福音キリスト教会牧師、後藤氏の兄妹らを相手取って提訴した損害賠償請求訴訟(以下拉致監禁訴訟と呼ぶ)の第一回口頭弁論が行われ、監禁等の暴力を伴う脱会説得の是非を問う裁判の幕が切って落とされた。
この日、東京の鉄道や地下鉄網は、東北関東大震災の影響で、ダイヤの乱れはあったものの、混乱は収拾に向かいつつあった。また天気予報では最高気温8度、最低気温6度と、以前真冬の寒さに準ずる気温が報じられていた。それに小雨が降り、傘の花が咲く天候も重なり、この日の傍聴者は少ないことが予想された。ところが、開廷する一時間も前から傍聴40人定員の部屋の前に、すでに20人ほどが並ぶほど、傍聴者の意識は盛り上がっていた。開廷間際には、200人を超えようかという列が輪を作って、法廷前の廊下を渦巻いていた。結局、160人ほどが、傍聴できないことになった。それほど後藤氏の提訴した拉致監禁訴訟は、拉致監禁に反対する体験者サイドにも、また拉致監禁推進派サイドにも、大きな波紋を投じているわけだ。

それもそうであろう。後藤氏がこの訴訟に勝てば、同様の体験を持つ人たちが、次々と訴訟に踏み切ることが考えられる。そうなれば、米国で同じようなディプログラマーが一掃されていったように、わが国でも宮村氏のような拉致監禁請負人たちが姿を消していくことが予想される。反対に、宮村氏サイドが勝てば、今後は拉致監禁に対する歯止めがかからなくなるだろう。そういう意味では、裁判の判決いかんではわが国の行政全般の人権感覚が問われる結果をもたらしかねない裁判でもある。

さて、そのように体験者やその周辺、拉致監禁推進派等の関心の高まる中、傍聴希望者は数を増していった。ある一団が傍聴希望者の目の前を通った、すらっと背が高く、存在感のある体格の男性がその中にいた。彼こそは今回の訴訟を提訴した原告、後藤氏であった。傍聴希望者らをかき分けて、後藤氏やその代理人らは法廷に入室した。また、あるとき、見覚えのある白髪の年配の男性が傍聴人らの前を何度か行き来した。その顔を知る人たちの間には緊張が走った。そう。拉致監禁という暴力を伴う手法で脱会説得を行う拉致監禁請負人らの中の重鎮、宮村峻氏その人であった。

立ち並ぶ傍聴希望者の間に、小声が聞こえた。「今、宮村氏が通った」とささやきが所々で起きた。いやがうえにも、傍聴希望者たちの間で緊張は高まった。ときに、順番で並んでいる人の間に、場所を譲る譲らないの一悶着も起きた。平静を装って並ぶ人も、内心は緊張しているのであった。

そうこうしているうちに、法廷の扉が開いた。ついに2011年3月22日午前10時30分、運命の時は来た。傍聴希望者らはそのままの列の順番で、法廷に入室し、傍聴席に就いた。すると、傍聴人より先に傍聴席に座っている白髪の男性がいた。彼は先ほど傍聴希望者らの間を何回か行き来した人物、つまり宮村氏である。なぜ傍聴席に座っていたのか、その理由は分からない。その後彼は静かに被告席に移動し、被告席に着いた。

またたく間に、定員40人の傍聴席は満席になった。法廷の外には、入れなかった160人前後の傍聴希望者が残された。それほど傍聴人はいないと思われた訴訟であったが、ふたを開けてみると5倍の競争率だった。

ほどなく、書記官から、「東京地方裁判所民事第12部 平成23年(ワ)第2796号損害賠償事件」と第一回口頭弁論開始の宣言が行われた。続いて、裁判官から原告の後藤氏、代理人福本修也弁護士、被告の宮村氏とその代理人の山口広弁護士、木村壮弁護士、後藤氏の兄、兄嫁、妹とその代理人の山口貴士弁護士、荻上守生弁護士、松永牧師(欠席)、松永牧師の代理人の中村周而弁護士、東麗子弁護士、ゼ・エバンゼリカル・アライアンス・ミッション代表者代表役員・安藤能成氏(欠席)の確認があった。

続いて、裁判官から、陳情書等の書類提出について確認があり、双方とも次回公判時に提出すると、代理人弁護士より報告された。さらに、裁判官から次回公判日程について5月24日でどうかとの提示があったが、山口広弁護士より日程上都合が悪いとの異議があり、5月17日の午後ということで原告、被告とも了承。さらに山口広弁護士は、訴状の内容にも、宮村氏の具体的な内容がないなどとクレームをつけた。宮村氏の具体的な関与については、訴訟が進むにつれて明らかになっていくことが十分予測できるのに、敢えてクレームをつけるのは、自らの存在感をアピールしようとの狙いが読み取れる。今回の公判はこれで閉廷した。傍聴席につくまでの待ち時間、そして傍聴席に座っている傍聴人の緊張感とは裏腹に、第一回公判そのものは淡々と進み、ほぼ10分程度で終了した。

いよいよこれで、運命の訴訟がスタートしたわけだ。今利訴訟では、最高裁まで争われ、裁判長による異例の和解勧告が出された。その時、拉致監禁牧師はこれを蹴ったが、家族は受け入れ、歴史的和解が成立した。この時のケースでは7年かかった。今回も、長丁場が予想される。後藤氏の勝訴を祈念する。
2011-03-23(Wed)
 

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応援しますので、頑張ってください
2011-03-23 13:51 | 拉致監禁に関心のある通行人 | URL   [ 編集 ]

一語一句が宝 

地震で大変な時ですのに、拉致監禁問題に時間を割き、身を削って取材活動されておられることに、心から感動しております。

このブログの価値はすこぶる高いと思います。
一語一句が今後、多方面に活用され、後藤さんの生き証人としての言動とともに、この裁判情報が後世に語り継がれることを確信します。

頑張ってください。陰ながら、応援しております。
2011-03-23 18:57 | みんな | URL   [ 編集 ]

全文掲載 

いよいよ始まりましたね。詳細なレポートをありがとうございます。

アメリカでは、ディプログラミングの壊滅につながる大きな原因が、民事訴訟における勝訴であったとお聞きしていますので、この裁判は、日本においても非常に重要な位置づけになります。今後も詳しいレポートをお待ちしています。

なお、関西方面でも後藤さんの裁判に関する意識を喚起していきたいと思いますので「関西拉致監禁被害者の会」ブログに毎回、全文を掲載させてください。

よろしくお願いします。

2011-03-24 12:01 | 関拉管 | URL   [ 編集 ]

裁判を傍聴して 

 裁判を傍聴しました。
 体験的感想を述べておきます。

 裁判の閉廷後、エスカレーターがくるのを待っていると、宮村氏の代理人となった山口広弁護士と出会いました。

 彼とは立場・考え方は違っても旧知の仲。軽く会釈をすると、厳しい顔つきだった山口さんの顔がさらに厳しく、また強張った表情になり、突然、こう言い放ちました。

「あなたとは口もききたくない」

 この発言に内心驚きましたが、咄嗟にこう言い返しました。
「口をきかなくてもいいけど、(ブログで)批判はさせてもらう」

 なぜ、驚いたのか。
 山口さんは、自分でも「八方美人だと批判される」と言うほどに、どんなときにも、どんな人にも、笑みを絶やさない人だったからです。
 私に対しても、これまでそうでした。
 それで、閉廷後に出会ったときの彼の、厳しく強張った顔つきに驚いたという次第です。
 
 あとで考えるに、こう言い返せば良かったと臍をかみます。(よくありますよね、あのときこう言えば良かったって)

「口もききたくない?あなたは、2003年以降、この8年間にわたって、私の取材の申し入れを一貫して断ってきたではないか。いまさら、口もききたくもないもんだ」

 なぜ、山口さんは唐突に「口もききたくない」と言ったのか。
 それは、小生のブログで、山口さんのことを「弁護士というよりは反統一教会活動家」と評したからではないかと思っています。http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-248.html#more

 弁護士の仕事は、依頼者にとって都合の悪い事実を含め、事実のすべてを法廷に提出し、法理論で争うことにあります。都合の悪い事実(証拠)を隠すようなやり方は、弁護士倫理に反します。

 ところが、山口さんは清水牧師が訴えられた裁判で、一貫して「保護説得は行なわれていない」と主張し、勝訴しました。
 しかし、その後、このブログでも触れてありますが、最高裁判事は拉致監禁の事実があったという心証によって、和解勧告をしました。つまり、最高裁判事は「山口弁護士の主張を真実ではない」と見抜いたわけです。

 また、ストーカー事件の犯人とされてしまった宇佐美さんのケースでもそうです。婚約者の居場所を探す行為であったことを知りながら、ストーカー規制法違反だとして告訴した。警視庁公安部と連携して行なわれたというウワサも流れています。

 こうした事例からして、真実の発見に努めなければならないという弁護士倫理を軽視し、いやそれどころか真実を歪曲したりときに無視したりする山口弁護士は、統一教会に打撃を与えることのみを目的にした弁護活動をしている。それだから、「弁護士というよりは反統一教会活動家」と、私には見えてしまうのです。

 もしそうでないと言うのなら、今回の裁判でも、まず真実の究明ありきという姿勢で望んで欲しいものです。

 感想その2です。
 傍聴参加のために列をなした200人についての考察です。
(1)統一・反統一を問わず、顔見知りはそれぞれ数人いました。
 正直思ったのは、99年に提訴した今利裁判のときと比べて、反統一諸氏の顔ぶれは相当変わったなということでした。月日が経つのは早いもの。ボブディランの「人の姿は変わったよ♪」の歌詞が浮かびました。

(2)いろいろアンテナを巡らしたところ、統一教会の教団本部は動員をかけなかったようです。
 それにもかかわらず、かなりの教会員が来ていた。

 これは、今利裁判のときと比べて、様変わりです。
 今利理絵さんが訴えたとき、山口弁護士らは「統一教会の反統一に対する攻撃の一環」というキャンペーンを流していました。しかし、彼女の裁判に統一教会諸氏はほとんどといっていいほど、参加していなかった。

 攻撃の一環として提訴したのではなかったことの証左です。
 今利さんが提訴したのは「もうこれ以上、監禁されるのはイヤ」という悲痛な思いからでした。これが真実です。

 今回、教会員が多数やってきたのは、やはり12年間の監禁は許せないという素朴な気持ちからだったと思います。

(3)傍聴希望者200人の素性を分析することは、顔がわからないゆえできませんが、だいたいの印象では統一7対反統一3、もしくは5対5といったところ。
 反統一の少なからずは、「宮村のやり方はやっぱ、問題あるよなあ。でもどういう展開になるのか一応、見ておこう」といった気分のようでした。

(4)強制説得で、宮村&松永の世話になった元信者家族は累計で約2000人(うち半分以上が首都圏)。しかし、宮村親衛隊はわずか10人強でした。

<宮村先生には息子(娘)のことで、お世話になりましたが、お金もずいぶん払いましたので、お付き合いはもういいでしょう。子どもの先生への依存もなくなり、今は自立していますし>
 といった気分だったのではないかと思います。

 宮村さん、「オレに対する感謝の念を忘れてしまったのか」と、次回、動員のツメなんかしないでくださいね。
2011-03-24 19:15 | 米本 | URL   [ 編集 ]

3年ぶりの対面 

今回、初めての法廷で約3年ぶり(監禁解放後)に、被告席に座った兄、兄嫁、妹、そして宮村氏と対面しました。

お互いに少し年を重ねた彼らをじっと見つめると、当時の記憶がよみがえってきて、何とも言えない陰鬱な気持ちが襲ってきました。

いわゆるフラッシュバックというものでしょうか。

絶叫して監禁に抗議する私を止めさせようと、襟首をつかみ、力任せに引きずる、その宮村氏から受けた記憶が、まるで静かな池に石を投げ込むことにより、池の底に沈殿していたどす黒い堆積物が水に舞い上がるごとくに、よみがえってきました。

ただ、3人の兄妹に対しては、重たく冷たい記憶と同時に、一種の「懐かしさ」がこみあげてきました。裁判で争うとはいえ、やはり家族です。ご本人たちの気持はいろいろ複雑でしょうが、久しぶりに元気そうな姿を見ることができ、それはそれでよかったです。

次回は5月17日(火)13時半に開廷します。
2011-03-24 20:04 | 後藤 | URL   [ 編集 ]

約20年ぶりの再会 

私も、約20年ぶりに宮村氏の顔を見ました。10年ひと昔と言いますが、20年もたつと、あの若かったころの(と言っても、4,50歳ころでしょうか)宮村氏の顔ではなく、老けたなという印象です。私の幸せを奪った、あの宮村氏。裁判で、しかるべき社会的書団を受けていただきたい。今回宮村氏が負ければ、後藤氏の兄妹、松永牧師が合計2億円の遺失利益を補てんすることになります。でも、宮村氏が過去手掛けた2000人について責任を持たなければならない本当の遺失利益は、どれくらいになるのでしょう。私の場合は、渡航費を含めた諸経費合計78万円と、慰謝料200万円としておきましょうか。2000人のうち、どれだけが婚約していたか分かりませんが、半分の1000人としても、278万円×1000人と、実に30億円近い数字が出てきます。間接的な被害者にしてもこれだけの数字が出てきます。直接被害者2000人分の数字のことも考えると、宮村氏がやったことがどれほどのものか、分かりやすいですね。
2011-03-26 11:18 | 原田和彦 | URL   [ 編集 ]

弁護士註解(1) 

 ブログに書かれていた弁護士さんについて、若干舌足らずな説明しておきます。

 宮村氏の代理人になったのは山口広弁護士。言うまでもなく、全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)の代表です。

 なぜ、宮村氏に山口さんなのか。
 それは2人が「朋友」関係にあるということもあるけど、宮村氏は他の脱会説得者に対して「俺はそこらへんのヘッポコ牧師とは違う」と公言しているほど、自尊心が強いことが関係しています。
 つまり、俺の代理人は山口でなければ務まらない、統一教会員の救出に手を染めたことのない、青い、他のヘッポコ弁護士なぞ相手にできないという態度が関係しているように思えてなりません。

 平たく言えば、宮村氏は山口弁護士すら格下にみているわけですから、他の弁護士が彼の代理人にけば、トラブル必定であります。

 山口さんが宮村氏に「まあまあ、先生そんな風におっしゃらないで」と、なだめすかしている光景が手に取るようにわかります。

 不思議でならないのは、山口さんも、国会議員になられた有田さんも、反カルトのシンボル的存在である浅見さんも、宮村氏に頭があがらないことです。

 木村壮弁護士は、山口さんと同じ法律事務所のメンバー。山口さんの後輩弁護士。
http://www.tokyokyodo-law.com/info.html
2011-03-26 16:40 | 米本 | URL   [ 編集 ]

弁護士註解(2) 

 次は、後藤さんが訴えた家族(兄・兄嫁・妹)の代理人になった山口貴士弁護士と荻上守生弁護士。

 この2人は紀藤弁護士が開設した「リンク総合法律事務所」のメンバー。
http://www.h4.dion.ne.jp/~kito/index.htm
 彼らの親分でありテレビ好きな紀藤正樹さんにとっては、マスコミで話題になることがなく、記者会見の出番もないような裁判です。
 そのため、彼は代理人にならなかったのではないかと穿ちます。

 山口貴士さんは自尊心がきわめて強い弁護士さんのように思えます。
 彼のことを知らない人たちの中には、「山口広弁護士の子どもだろう」と見ている人もいるようですが、貴士さんに叱られますよ。広弁護士とは関係のない自立した弁護士ですから。彼は紀藤事務所のイソ弁と見られることだって、とても嫌がっていますから。
(事実はパートナー弁護士。ただし収入の内訳は知らず)

 彼が書いたのではないかと思えるフィキペディアを読んでみてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E8%B2%B4%E5%A3%AB
 そこに、こう書かれています。
<カルト問題に取り組んでいることから、統一教会(統一協会)からは教団に敵対する人物とみられている>

 前にこの辞書を見たときには、「統一教会からもっとも恐れられている弁護士」といった記述だったと記憶するのですが、それはともかく、統一教会員さんたちが「山口広弁護士の子どもなの?」と思っているほど、それほど有名ではありません。

 客観的な事実からすれば、「教団に敵対する人物」には違いありませんが、全国弁連に所属する弁護士のただの一人に過ぎません。
 こんなことを書くと、カッカッされるでしょうからやめます。

 荻上守生弁護士は、最近、統一教会絡みの事件で、顔を出すようになった弁護士です。
 私が初めて彼の名前を見たのは、私のところに送られてきたブログ記事の削除を求める通知文によってでした。
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-241.html
2011-03-26 16:48 | 米本 | URL   [ 編集 ]

弁護士註解(3) 

 松永牧師の代理人になったのは中村周而(しゅうじ)弁護士と、東(ひがし)麗子弁護士。

 中村さんの弁護士事務所のサイトは以下のところです。
http://www.hou-nattoku.com/lawyers/lo_detail.php?lo_id=2849
 
 中村弁護士は、新潟合同法律事務所のメンバーですから、党員弁護士でしょう。こんな属性を書くのは嫌ですが、後藤徹さんの代理人になった福本修司弁護士のことを、山口貴士弁護士が執拗に「統一教会のメンバー」だと強調していたことがあったので、公平というかバランスを考えて、書いた次第です。

※統一教会員さんへのお願い。このように書くと、「統一対共産党」という図式をすぐに浮かべるでしょうが、党員弁護士は統一教会問題に積極的に取り組んでいません。間違った図式は頭から捨ててください。そうしなければ、問題の本質を見失ってしまいますよ。

 中村弁護士は、山口貴士弁護士より有名です。なぜなら、「新潟・青春を帰せ裁判」の主任弁護士でしたから。

 話はそれますが、後藤徹さんと同じように宮村・松永の強制説得を受けた小出浩久さんの『人さらいからの脱出』に、中村弁護士のことが出ています。(170頁~)

<新潟県では、初め数人でこの種の訴えが起こされた。
そして、年々原告者数は増え、現在は50名くらいまでに膨らんでいる。その原告たちと、弁護士との打ち合わせが、毎月1回、新潟合同法律事務所で開かれている>
<弁護士は新潟の中村弁護士をはじめ7人ほど参加したが、原告として打ち合わせに参加するのはせいぜい5人程度、それ以外に元信者が5人くらいで、それに松永牧師が参加して、開かれていた。訴訟活動は当の原告よりも弁護士のほうが熱心に取り組むという不思議な光景である>


 東弁護士の法律事務所は、東京リベルテ弁護士事務所。
http://www.tokyoliberte.com/higashi.html
 弁護士になって5年目の、これまで紹介した弁護士の中ではもっとも若い、イキのいい弁護士さんのようです。どこかで名前を見たことがあるけど、思い出せず。むろん、全国弁連所属。

 松永牧師が所属する教団「ゼ・エバンゼリカル・アライアンス・ミッション」(旧日本同盟基督教団、日本基督教団を離脱した教団。参照サイトはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/TEAM_(%E5%AE%A3%E6%95%99%E5%9B%A3%E4%BD%93))。代理人を立てていません。

   ◇◇◇◇◇

 つらつらというか、たらたらと弁護士群像を書いてきましたが、いずれも全国霊感商法対策弁護士連絡会所属の弁護士たちです。

 それで思うのです。

「霊感商法」の「対策」に弁護士が取り組むのは、とても社会的に意義があることだと思います。

 しかしながら、今回の場合、全国弁連の弁護士が連なっている様を見るにつけ、「全国]監禁者擁護弁護士連絡会」と名称変更したほうがいいような印象を受けています。

 もちろん、どんな事件であれ依頼があれば、弁護士は委任を引き受けるべきだと思います。
 それはそうなのですが、これまで松永・宮村の強制説得によって脱会した信者の損害賠償請求事件を引き受け、多額の弁護士報酬を受け取ってきました。
 その負い目から引き受けたのではないかという気がしてならないのです。

 もっともそれは、義理と人情の世界が好きな私にとって、許容できる範囲です。
 しかし、です。
 弁護士たちが宮村・後藤家族・松永に多額の着手金を要求しているようなら、義理・人の世界を超えています。
 お金が潤沢にある宮村・松永ならまだしも、後藤家族の代理人となった山口貴士弁護士と荻上守生弁護士が、暮しも貧しい彼らに着手金を要求していたのなら、核燃料棒が溶けるほどに、私の怒りは天に届くはずです。

 私が怒るのは、次のような事情もあります。
 彼らの所長である紀藤弁護士は私に、こう言い放ったことがあります。
「統一教会問題の裁判は、手弁当でやっているんだ」
 もしほんとうにそうなら、所員である2人の弁護士にも、そのように指導すべきでしょう。

 なお、最後に、要らぬことを。
 宮村さんにお世話になった信者家族のみなさん。
 宮村さんは弁護士費用の負担をみなさんに求めるはずです。
 応じるのは自由ですが、ある刑事さんによれば「宮村は一回あたり、400万円の謝礼金を受け取っていたようだ」といいますから、財布は潤沢。弁護士費用は宮村さんが自己負担すべきだと考えます。

 松永さんも同じ。みなさん方の謝礼金によって、立派な教会を新築したわけですから。竹内さんの詩の一節ではないけど、これ以上何がいろうものぞ♪です。

(追記)全国弁連の弁護士は、こと統一教会問題に限っては、なかなかのやり手揃いです。後藤さんの不起訴不当の申し立てに対して、検察審査会は不起訴相当として、申し立てを棄却しました。
 そのときの議決文は、通常の議決文と違い、後藤さんの訴えがいかに虚構であるかを子細に論じたもの。素人の審査員が作成したものとは到底思えないほどのものでした。

 私は、全国弁連が何らかの政治的影響力を行使したと推測しています。

 おそらく、これからの裁判で、被告側弁護士たちは検察審査会の議決文通りに、後藤さんの訴えは虚構であるという主張を展開すると思われます。
2011-03-26 17:13 | 米本 | URL   [ 編集 ]

1対多 

<全国弁連の弁護士が連なっている様を見るにつけ、「全国監禁者擁護弁護士連絡会」と名称変更したほうがいいような印象を受けています>(コメント欄の米本さんのコメントより)

このコメントはお見事です。
山口ら弁護士連中は、明らかに単なる弁護ではなく政治活動でやっていますね。拉致監禁行為の弁護(擁護)を買って出るわけですから、筋金入りですね。

紀藤弁護士が引き受けなかったのは、自らのイメージダウンを恐れたからでしょうか。勝算がないと思ったからでしょうか。「12年にも及ぶ拉致監禁行為を容認している」というのは、いくら何でも、テレビの仕事はもらいにくいでしょうからね。出たがり屋の彼にはこれだけは引き受けられなかったのでしょう。

それにしても、1対多というのは、きついですね。多くの人を訴えたから仕方のないことかもしれませんが、政治色むき出しの複数の弁護士やサポーターらを相手に裁判闘争するのは、さぞかし大変だと思います。

後藤さんには、心から頑張ってほしいと思います。心から勝訴を祈ります。


2011-03-29 18:33 | みんな | URL   [ 編集 ]

はじめまして 

日本にいたら早くから並んででも傍聴したいと思っていました。
私だけでなく世界のあちこちでこの問題に関心をもっている人たちが後藤さんの民事裁判に注目していることと思います。

家族と法廷で対面するつらさ、そこに至るまでの自問自答、葛藤がおありになったと思います。

その全てを抱えてでもこの野蛮極まりない拉致監禁問題をこのまま野放しにできないと立ち上がった後藤さんに多くの人が声援を送っています。

このブログを周りの人たちに知らせていきます。

2011-03-29 20:09 | なかよし | URL   [ 編集 ]

返信、訂正をお願いしております 

同記事内で、私たちの裁判が5年間であったとの記述があり、事実と異なるために、訂正をしていただきたく、管理人さんにメールをしましたが、まったく、返信も無く、記事の訂正もなされません。

早急に、ご対応をお願い致します。

2011-04-01 03:01 | 今利智也 | URL   [ 編集 ]

今利様、大変申し訳ありませんでした。 

対応が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。本日修正させていただきました。
2011-04-01 07:36 | 管理人 | URL   [ 編集 ]

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プロフィール
拉致監禁被害者後藤徹氏の裁判を支援する会
世話人:宿谷麻子 <2012年10月15日逝去>
(強制脱会者)
世話人:koyomi
(強制脱会者)
世話人:小川寿夫
(自主脱会者)
世話人:yama
(強制脱会説得体験者。教会員)

連絡先:gotosaiban-contactus@yahoo.co.jp

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