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“馬に食わせるほどの”霊感商法関連やそれ以外の統一教会敗訴の事例の目的は?

宮村答弁書で“馬に食わせるほどの”霊感商法関連やそれ以外の統一教会敗訴の事例が続いた。山口広弁護士らが霊感商法の追及を始めたころには、霊感商法「被害者」はほとんどいなかったというから、ある面その根気強さには驚く。

さらに、青春を返せ裁判も含め、初めのころは山口陣営は敗訴続きであったという。これを、逆転勝訴から、勝ちパターンを作り上げたその粘りも驚嘆を覚える。

しかし、だ。それがいったい、拉致監禁容認の何の理由になるのだろうか。たとえ統一教会が霊感商法で世間の指弾を浴びたとしても、だからと言って所属会員個人が拉致監禁という暴力を受けていいという理由にはならない。

霊感商法については、すでに幾多の捜査により、あと一歩で統一教会本部捜索かというところまで来ている。放っておいても、統一教会は後がない。だから、それはそれに任せておけばよい。会員に対する拉致監禁という暴力を振るう必要はないのである。であるにもかかわらず、山口広弁護士らは宮村峻氏らの代理人を引き受けた。理解に苦しむところである。

さて、これまでの連載で明らかになったように、宮村氏の陣営は、拉致監禁という蛮行を、無関係な統一教会の「反社会性」というイメージで糊塗しようとしている。後藤氏陣営は、この作戦にどう対応しようとしているのか。拉致監禁と霊感商法問題とは全く無関係であると言いきってしまえれば、それが最善の策であろう。間違っても、後藤氏の裁判を、統一教会が期待するとみられる社会的イメージの逆転に利用されてはならない。それこそ宮村氏の陣営が手ぐすねを引いて待っている陥穽である。

統一教会側は、霊感商法問題に関しては徳野前会長が謝罪会見を開いているので、その問題が後藤氏の裁判に影響することはないと考えているかもしれない。しかし、もしそう考えているとしたら、完全な社会音痴である。二点ほどその理由を挙げておく。

(1)過去の謝罪会見の欺瞞について
一昨年夏の7月13日、統一教会は徳野会長の霊感商法についての謝罪と会長辞任の会見を行った。この謝罪会見に関しては、米本和広氏のブログ「火の粉を払え」の記事<注1>に詳しい。この一連の記事を読むと、これが謝罪であろうかの疑問が湧いてくる。徳野会長が謝罪したのは、悪いことをした教会員を管理できなかったことに対する謝罪である。???と疑問を感じたブログ読者は多数いたはずである。間違いなく、霊感商法は上から下まで徹底した管理体制で行われた。霊感商法を行った教会員を管理できなかった、というのは、???。こういう気分の悪くなる謝罪ではなく、本当に心の底から謝罪する姿勢を示すべきである。その姿勢を示してこそ、宮村陣営の狙う作戦を回避できるのである。梶栗会長以下、幹部全員で再度マスコミの前に立ち、真摯なる謝罪会見を開いていただきたい。<注>

(2)梶栗現会長の「霊感商法の何が悪いのか」発言
ではその心からの謝罪ができるのかどうか。梶栗現会長は、統一教会でのとある公的席上で「霊感商法の何が悪いのか」と語った。えっと思う人は多いであろう。もう一度記す。梶栗玄会長は霊感商法を肯定した。ならば、徳野前会長の謝罪と辞任は何だったのか。梶栗会長の発言は、徳野前会長の発言を真っ向から翻すものである。なぜ?という疑問には「火の粉を払え」ブログの「統一教会が緊急記者会見」を読むと理解できる。

その一方で、こんな情報も漏れ伝わってくる。
勝共連合の活動を通して、警察公安との付き合いがある梶栗玄太郎氏が「徳野会長を引責辞任させる。そして二度と霊感商法はやらないことを徹底させる。それは約束するから、警察は捜査を打ち切って欲しい」と申し入れ、“交渉”が成立した、と。


米本氏の入手した情報が正確なものであるならば、徳野前会長の謝罪会見は、完全に政治劇である。

以上の二点から判断されることは、謝罪会見に真実はなかったということである。このように、一般社会から見れば統一教会と霊感商法は分離できない。この点を、宮村氏の答弁書は突いているのである。


<注>米本和広氏の「火の粉を払え」ブログの
統一教会の緊急記者会見について(1)
統一教会の緊急記者会見について(2)
統一教会の緊急記者会見について(3)
統一教会の緊急記者会見について(4)
統一教会の緊急記者会見についてのコメント(1)
統一教会の緊急記者会見についてのコメント(2)
統一教会の緊急記者会見についてのコメント(3)
統一教会の緊急記者会見についてのコメント(4)
をじっくり読んでください。

(K.H.)


2011-05-05(Thu)
 

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